エギングって何?
実際にやってみたいけど何をどうしたらよいのか…
このような疑問・悩みにこちらの記事でお答えします
こんにちは、wakkaです。
今回は、エギングのはじめ方について記事にまとめました。
この記事を読めば、これからエギングを始めるにあたっての疑問をきっと解消できると思います。
ご説明するポイントはこちらです。
- エギングとはいったいどんな釣りなのか
- エギングを始めるために必要な準備
エギングとは?
『そもそもエギングとは何なのか?』
まずはこの疑問から紐解いていきたいと思います。
エギングはエギを使ってアオリイカを狙う釣り
エギングとは、エギ(餌木)と呼ばれる小魚やエビを模したルアーを用いて、主にアオリイカを対象魚とした釣法の一つです。
必要な道具や仕掛けは非常にシンプルで、かつ近場の堤防や岸で手軽にはじめられるため、老若男女問わず扱いやすい大人気の釣りとなっています。
釣りをする場所や時期だけでなく、その時のイカの活性(エサに対して興味を示したり食いついたりする調子)によって攻め方を変えたりなど、やればやるほど奥が深く熱中しやすい釣りです。
なぜ『エギ』なのか
アオリイカは、イワシなどの小魚や、エビの子供が大好物です。
そのため、アオリイカに勘違いをさせて抱きつかせる(食いつかせる)ために、小魚やエビの子供を模した形をしたエギがかなり有効な手段となります。
エギはメーカー各社によってさまざまな種類が販売されています。
それぞれ色、重さ、機能などに違いがあり、状況に応じてその種類を使い分けていきます。
例えば、生まれてから日が浅い子イカを狙う秋頃のエギングでは、アオリイカのサイズに合わせて小さめ(2.5号)のエギを用いたり、しっかり育った大型のイカを狙った春のエギングでは大きめ(3.5号~4.5号)のエギを用いるなど、狙いによってエギを使い分けるのです。
エギの起源は諸説あるそうで、一説には江戸時代後期に松明の焦げ跡にイカが抱きついた姿から発想されたとも言われています。それ以来、木から餌木を削り出して漁具として広まったようです。
エギングは様々なポイントを狙います
エギングは様々なポイントで楽しめるのですが、中でも特におすすめのロケーションについて、3つほどご紹介します。
①堤防
堤防でのエギングは他の2つのロケーションに比べて、『足場が安定している』『近くにトイレが設置してある』など、初心者の方にとってもうれしいメリットがあります。
堤防でエギングするときのおすすめのポイントは下記の3つです。
- 外海(沖)
海中に岩礁があるようなところや藻が茂っているところは、アオリイカにとって居心地の良い安全な場所になります。 - 船道
船道とは漁港と外海の出入り口にあたる船の通り道です。船が安全に通れるよう、海底が深く掘られており、周辺はカケアガリとなっているためアオリイカの回遊が期待できます。 - 常夜灯周り
漁港内にある常夜灯の付近は、日が落ちるとベイトフィッシュが集まります。
集まったベイトフィッシュを狙ってアオリイカが寄ってくることがあるため、ここも狙い目の一つです。常夜灯の灯りもあるので、周囲や海の状況を視認しやすいうえ、安全に釣りができるメリットもあります。
②磯場
磯場とは、海岸沿いにある主に岩で形成されたロケーションです。
自然にできた地形のため、堤防などに比べると足場が悪いところや滑りやすいところがあり、アングラーは比較的少なめと言えます。
磯場は海中の地形変化に富んでいます。そのため、潮目や海中の岩礁帯、藻場などアオリイカを狙えるポイントが数多く存在しています。
磯場でエギングをするときのおすすめのポイントは下記の3つです。
- 潮目
複数の潮の流れがぶつかる場所で、プランクトンが集まりやすく、それを狙うベイトフィッシュも集まりやすい環境となっています。 - 沈み根・藻場
海中の岩礁や藻場のことで、これらの障害物などは外敵から身を隠しやすく、ベイトフィッシュが集まりやすいポイントです。 - カケアガリ
海底に急な高低差がある場所のことです。
このような場所は潮の流れが変化しやすく、魚が集まりやすいという特徴があります。
磯場は地形変化が多いため様々なスポットにアオリイカが潜んでいることが期待できます。
一方で、釣りができるポイントに移動するまでの道のりが険しいことや、急な高波を被るような危険性をはらんでいる側面があるため、安全対策はしっかりと行ってから臨みましょう。
③砂浜(サーフ)
3つ目は、砂浜や少し大きめのゴロゴロした石で形成されるゴロタ浜と呼ばれるロケーションです。
磯場と同様に、根やカケアガリなどが点在しており、十分にエギングを楽しめるポイントとなっています。
付近が浅場であることが多いため、堤防や磯場に比べるとやや遠投する必要があります。
砂浜・ゴロタ浜でエギングをするときのポイントは下記の3つです。
- 潮目
磯場と同様に、プランクトンが集まりやすくベイトフィッシュも集まりやすい環境となっています。サーフは磯場ほど地形変化が多くないため、見つけたら狙ってみたいポイントです。 - 沈み根・藻場
サーフは磯場などに比べて障害物が少ない場合が多いです。
そのため岩礁や藻の周りは特に身を隠しやすいため、狙い目のひとつとなります。 - カケアガリ
例えば、少し遠浅のところでも急にガクっと深くなっているところがあります。
このようなところは魚が集まりやすいため、是非狙ってみたいポイントのひとつです。
エギングでの基本操作をマスターしましょう!
エギングは、ロッド(釣竿)を操作することでエギにアクションを伝えて、それらを織り交ぜることでアオリイカにエギを抱かせる釣りです。
エギを投げてからアオリイカを釣り上げるまでの基本的な操作をご紹介します。
これらを知っておけば、明日からでもエギングデビューができます。
①キャスト(エギの投下)
『キャスト』とは、ロッドを振りかぶってエギを投げることです。
『釣り』と聞いて、大きく振りかぶって前方へ振り出す姿を想像する方が多いのではないかと思いますが、まさにその『オーバーヘッドキャスト』という投げ方がエギングでも基本の投げ方となります。
『オーバーヘッドキャスト』は、下記の順序で実施します。
②フォール(沈下)
エギングでは、水深を測るためにエギが着底するまでの秒数をカウントします。
着底までの流れは下記の順序です。
エギのパッケージには、1m沈下するために必要な秒数が表示されています。
これを参考に、着底までの秒数をカウントしましょう。
エギがフォールしている(沈んでいる)最中は、弛んだラインが徐々に張っていくような動きを見せます。
弛んだままラインが出ていかなくなったり、あるいはふわっと弛みが大きくなったら、着底のサインとなります。
③シャクリ(跳ね上げ)
『シャクリ』とはロッドを縦に大きく揺さぶって、海中のエギを跳ね上げるアクションです。
エギに大胆な動きをさせることで、アオリイカに対してエギの存在をアピールします。
海中でのエギの動きは下記のようなイメージになります。
はじめはこれがなかなか難しく、私も今でも感覚が掴みきれてない気がしますが、
なんといっても基本中の基本アクションになりますので、たくさん練習しましょう!
シャクった後はピタリと止めてエギをフォールさせることを忘れないでください。
アオリイカはフォール中にエギに抱きつくため、しっかり止めて落とします。これがとても大事です。
ずっとシャクリ続けても釣れません。腕が疲れるだけです。静と動がポイントです。
キャスト直後の、エギが遠い距離にある時は、ロッドの動きがエギまでなかなか伝わりづらいです。
なのではじめはアクションを大きめに、近づいてきたらアクションを徐々に弱めてください。
近い距離で強いアクションをすると、エギが海面から飛び出してしまうことがあり非常に危険です。
怪我をしないためにも、徐々に優しくを意識してください。
- シャクリ→ピタリと止める→シャクリ のように静と動を大事にしましょう
- エギが近づいてきたら、アクションを徐々に優しくしましょう
④フォール
言葉としては既に出てきましたが、これはエギを沈める動作を指します。
フォールには主に『フリーフォール』と『テンションフォール』と言われるものがあります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
- ラインを緩めることで、エギをなるべく真下に落とすことができる
- どれくらい沈んだかが把握しやすい
- 自身との距離が縮まりづらいので、シャクリ→フォールの回数を多くすることができ、イカに対するアピールを増やせる
- ラインが弛んだ状態のため、着底のサインインやイカのアタリがわかりづらい
- ラインを張るため、着底のサインやイカのアタリがわかりやすい
- 斜め方向に沈んでいくため、フリーフォールよりも沈下速度が緩やかになる
- 自信との距離が縮まりやすいので、キャストしてから回収するまでが早く、色々なポイントを探るのに長けている
- 風が強い日などは、エギに揺れが伝わってしまい、海中での姿勢が安定しづらい
このように特徴が異なるため、その日の状況に合わせていろいろと試してみるのが良いと思います。
⑤合わせ
『合わせ』とは、アタリ(アオリイカがエギを抱いた時の感触)に合わせて、ロッドを大きく振り上げるアクションです。
合わせによってエギのカンナ(針)がアオリイカに刺さり、見事釣りあげることができます。
アオリイカのアタリは非常に繊細です。
フォール中のエギを抱きに来るため、微細な変化や感触を見逃さないようにする必要があります。
正直、これが一番難しいと思います。私は難しかったです。というか全然わからないです。
アオリイカのアタリに合わせるための注目すべきポイントは下記です。
- エギのフォール中に不自然にラインが張った状態にならないか
- エギのフォール中に不自然にラインが弛んだ状態にならないか
『いつもと何か違う』
この違和感の正体が実はアタリである可能性が高いということです。
なので、『さっきまでとラインの張り方が急に変わった』などの変化があれば、とりあえず合わせてみると良いと思います。
仮に掛かっていなかったとしても、シャクリと同じくアオリイカへのアピールになっていると考えれば、まったく無駄な行為ではありません。
違和感を感じたら、積極的に合わせていきましょう!
⑥ランディング
『ランディング』は、アオリイカを取り込むことを言います。
アオリイカのアタリにうまく合わせを入れて、見事掛けることができたらテンションが緩まないように注意しながらラインを巻き取ってください。
エギのカンナにはカエシがついていないので、ラインテンションが緩んでしまうとカンナが抜けてしまい、せっかく掛かったイカが逃げてしまいます。
ラインを巻き取り、アオリイカを岸まで寄せることができても、まだ油断は禁物です。
取り込みの直前でバラしてしまう(逃げられてしまう)とショックがかなり大きいので。。
岸まで寄せたアオリイカのサイズがそこまで大きくなければそのままロッドを持ち上げて、イカを陸に揚げましょう。(この行為を抜き上げと言います)
アオリイカのサイズが大きい場合や、高さのある堤防などで釣りをしているときは、ギャフやタモを使ってイカを取り込むようにしてください。
そうしないと、重さでラインが切れてしまったり、ロッドの破損につながってしまいます。
エギングは季節によって楽しさが変化します!
アオリイカが釣れる時期って気になりますよね。実はアオリイカはいつでも釣ることができます。
前で少し触れましたが、アオリイカの寿命は一般的に1年ほどと言われており、季節によって釣れるアオリイカの大きさや数などが変化します。
これもエギングの魅力のひとつと言えますね。
季節ごとにどのようなエギングが楽しめるのか、ご紹介していきます。
春
春は1年のうちで最も大型を狙いやすい季節です。
4月を迎えたあたりから、海水温が徐々に高くなり、アオリイカが産卵できる環境が整っていきます。
成長しきった大型のアオリイカは、産卵準備のために岸近くへ寄ってきます。
また、捕食が盛んになるためベイトフィッシュを求めて回遊が多くなるとも言われています。
1年間の成長を通してアオリイカも賢くなります。
春イカは他の季節と比べて警戒心が高く、エギを積極的に追い続けるような行動が減ります。
そのためアオリイカがいそうなポイントを見つけたら、しっかりとエギを沈めて丁寧に探っていくことが大事です。いずれは2kg、3kgといった大物に遭遇できるかもしれません。
大型のイカが期待できるため、エギは大きめをメインに中間サイズと使いまわしていくと良いです。
春エギングについて別の記事にまとめてますのであわせてご覧いただけたらと思います。
夏
夏は一般的にオフシーズンと言われています。
なぜなら、春から夏にかけて産卵を終えたアオリイカは、その寿命を全うしてしまうため、必然的に数が少なくなってしまうからです。
しかしながら、夏だって釣れないわけではないです。ハイシーズンである秋や春に比べるとエギンガーの数は少なく、アオリイカの警戒心も収まるようになります。
アオリイカの産卵シーズンはだいたい9月頃まで続くようですので、いくつもポイントを変えて狙っていけば、夏を迎えてこれから産卵を始めるアオリイカたちが釣れるはずです。
秋
秋は子イカのシーズンです。 春夏に生まれて少し成長した手のひらサイズの小型から、もう少し大きくなった400g~500gあたりを超える中型サイズのアオリイカがたくさんいます。
生まれてからまだそんなに成長を重ねていない秋イカは、他の季節に比べると警戒心が低く、エギへの食いつきがいいため、秋は数釣りの季節とも言われています。
岸近くまでアオリイカが接近することもあり、サイトフィッシングを楽しむこともできます。
アオリイカがそこまで大きくないため、メインで使用するエギは小さめでもいいかもしれません。
冬
冬はエギングの熱が少し収まるシーズンです。
アオリイカは、だいたい15℃くらいを下回ると生命維持ができないと言われており、海水温が低くなる冬の間は、水温低下の影響が少ない深場までイカが潜ってしまうからです。
では、『冬はエギングができないのか』というとそういうわけでもありません。
もちろん冬でもアオリイカはいるので、岸から少し遠い深場を狙って探っていくのが基本となります。
中には接岸してくるケースもあり、私も実際に岸から10mもないポイントで釣ることができました。
冬のアオリイカでも1kgを超える時があります。
大物が掛かる可能性があり、且つ深場に潜っている可能性が高いため、エギは中間~大きめのサイズを用いるとよいかもしれません。
初心者の方へおすすめしたい エギングをはじめる時期
さて、季節ごとの特徴をご紹介しましたが、『結局、初心者はいつ始めるのがおすすめなの?』と思いますよね。
イカを釣る感覚を体験しやすい秋が最もおすすめの季節です。
ですが、個人的には冬もものすごくおすすめできるので、少し詳細をお話していきます。
大人気! 数釣りが楽しめる秋のエギング
秋エギングの特徴は、基本的には前述した通りです。
他の季節に比べて警戒心が低く、さらに孵化シーズン直後ということでそもそも個体数も多く、数釣りが楽しめます。
そんな秋エギングの、初心者の方にとっての嬉しいポイントは下記のとおりです。
- 数釣りが楽しめる
警戒心が低く、個体数が多いため、初心者の方でも数釣りが楽しめます。 - アタリの感覚を覚えることができる
数釣りというだけあって、イカのアタリに遭遇する回数が多くなる傾向があります。
そのため、なかなか覚えづらいアタリの感覚をいち早く体で覚えることができます。 - サイトフィッシングが楽しめる
かなり近くまでイカが寄ってきますので、エギに対するイカの反応が見れたり、自身のロッド操作によってエギがどんな動きをするのかを目で見て楽しむことができます。 - 安定した足場で釣りができる
秋イカは漁港内へ回遊してくることが多く、安定した足場での釣りができます。
初心者の方がはじめる環境としては最適なので、特におすすめです。
個人的なおすすめ! 釣り場を独り占めして練習できる冬のエギング
冬は海水温の低下によってアオリイカが深場に潜ってしまう季節だとお伝えしました。
そのため、一般的には春と秋がハイシーズンで、夏と冬はオフシーズンとも言われていたりします。
しかし、だからこそ初心者の方に冬エギングをお勧めしたいと思います。
是非とも初心者の方におすすめしたい、冬エギングの魅力は下記となります。
- エギンガーが少ない
『冬はオフシーズン』のとおり、エギンガーの数が非常に少ないです。
釣り場が空いている状態で釣りができるので、より安全に釣りができることに加え、周囲とのトラブルの不安もありません。 - ひたすらキャストやシャクリの練習ができる
周囲にアングラーが少ないので、ひたすら練習してエギングに慣れることができます。
はじめの頃は上手にキャストできず、なかなかエギが飛んでくれなかったり、シャクリが強すぎて海面からエギが飛び出てしまい、危険な目にあうこともあります。
そういったことも練習あるのみですので、冬の釣り場は特におすすめです! - ちゃんと釣れる
いくら練習してもイカが釣れなければやはり楽しくないですよね。
でも大丈夫です、冬でもイカは釣れます。
たしかに他の季節よりは釣りづらくなるのは確かですが、練習しているうちにイカが釣れたなんてことはざらにありますので、是非試してみてください!
エギングをはじめるために必要な準備と気になる予算
さて、ここまでエギングの基礎知識をざっとしてきました。
ここでやはり気になるのは『エギングをはじめるために必要な道具と予算』ではないでしょうか。
道具の種類も予算もピンキリなので一概に括ることできませんが、実体験も踏まえて『これさえ揃えておけば大丈夫!』をご紹介したいと思います。
※エギングを始めるにあたって必要な道具と予算について、より分かりやすくまとめた記事を準備中です。
整い次第、記事リンクをこちらに貼ります。(2024年4月24日現在)
(追記 ‘24.5.1)
エギングに必要な道具と予算について新たに記事にまとめました。ぜひご覧ください。
※新しい記事の方へ情報をまとめるべく、本記事は後日リライト予定です。
①ライフジャケット/フローティングベスト
これは釣り全般に共通して言えることなのですが、ライフジャケットは必ず装着してください。
『海』は非常に怖いところです。
予報がどれだけ安定を告げていても、簡単に表情を変えます。
そしてそれは人間にとってはとても大きな変化で、簡単に命を奪います。
いざというとき、自分の命を守れるのは自分だけです。
急な事故や災害等に見舞われても命を保てるよう、万全の備えをしたうえで釣りに行くことを強く推奨します。
前置きが少し長くなりましたので本題に入ります。
ライフジャケットには自動膨張式、手動膨張式、浮力材入りなどいくつかの種類があります。
それぞれメリット・デメリットがありますが、個人的には浮力材入り(がっちりしたベストタイプの物)をおすすめします。
価格は安ければ3,000円程度から選ぶことができますが、命を守るための物ですので、桜マークなど第三者機関による認証を取得している物がおすすめです。
②エギ
エギはかなりの種類があり価格もメーカーによって様々です。
価格相場は安いものだと100円程度から大手メーカーのものだと1,000円~1,500円ほどします。
季節や状況によって使い分けたり、根掛かりして回収困難になったりするので、仮に1本数百円で揃えておいたとしても、決して安い買い物ではないと思います。
初心者のうちは特に、よく根掛かりしてしまってラインが切れ回収できなくなるなんてことが多々ありますので、『エギは消耗品』ということをしっかり覚えておいてください。
はじめのうちは、Amazon などの通販サイトでセット販売されているような1本あたり100円~300円くらいに収まる商品を1つや2つ買っておくことをおすすめします。
一通りのカラーは揃っていますし、何よりすぐ失くしてしまうので。
一方で、このようなエギは飛行姿勢(キャストした際の姿勢)やフォール姿勢が悪かったり、数回のキャストで周りの布が剥がれてきたりすることが多いです。
なので手持ちのうち何本かは1,000円くらいのメーカー品を備えていてもいいかもしれません。
- 通販サイトでセット商品を探す
…オレンジ系、ピンク系、ナチュラル系など、多用する基本カラーが揃っています。 - すぐに消耗する(失くす)ので、1本あたりの単価は安価で良い
…セット商品は単価が100円~300円くらいのものが多いです。 - 何本かは1000円くらいのメーカー品を持っておく
…性能が優れていたり、自身のモチベーションにもつながります(ウキウキします)。 - サイズは3.5号(もしくは3.0号)
…どのようなシチュエーションでも使いやすい3.5号がおすすめです。
エギ選びの際の考え方やポイントについて下記の記事でもご紹介しています。
③ロッド
ロッドはできればエギング専用のロッドを用意するのがおすすめです。
ロッドの自重が軽くて扱いやすく、アオリイカの繊細なアタリを感じやすいようにエギング向けの設計が為されています。
メーカーにもよりますが、価格はだいたいエントリーモデルで3,000円~4,000円程度、ミドルからハイエンドモデルになると数万円するロッドもあります。
エントリーモデルにしては少々高いかなとも思いましたが、大手メーカーによる設計に安心感を得られたので、『安物買いの銭失い』にならないために、皆さんも慎重に選択してください。
エギング用のロッドは、『並継式(なみつぎしき)』と『振出式(ふりだししき)』という大きく2つの種類に分かれており、それぞれの特徴は下記のとおりです。
- 並継式
2本に分かれたロッドを挿し込んで連結させ、1本のロッドとして使用するタイプです。
仕舞寸法(使用しないときの寸法)は長めになりますが、強度に優れるため大型の対象魚にもそこそこ対応でき、初心者の方にはこちらをおすすめします。 - 振出式
複数のロッドパーツが入れ子構造になっており、伸ばして1本のロッドとして使用します。
継数(連結部分の数)によってはかなりコンパクトに収納できるため、荷物をなるべく小さくまとめたい方には都合のいいタイプかもしれません。
ロッドの長さも選択ポイントの1つです。
エギング向けに販売されているロッドは、だいたい7ft(≒2.13m)~9ft(≒2.74m)が多いのですが、おすすめは8.6ft(≒2.62m)のモデルです。
ロッドは長いほど遠投性に優れており、短いほど操作性に優れているという特徴があります。
それらをオールマイティにこなせる汎用性の高い長さが、8.6ftモデルとなります。
最後に、ロッドの硬さにも注目しましょう。
ロッドには、L(ライト)、ML(ミディアムライト)、M(ミディアム)、MH(ミディアムヘビー)、…といった硬さの基準があります。
こちらは、ML(ミディアムライト)かM(ミディアム)がおすすめです。
非常に汎用性が高く、扱いやすくなっています。
大型狙いや遠投、比較的重めのエギを使いたい場合はM(ミディアム)を選択しましょう。
私が初めて購入したロッドは『DAIWA LURENIST 86ML』でした
その時は¥6,000ちょっとで購入できたので、コスパもよく大満足の1本です
ご興味のある方はこちらからご確認ください。
④リール
リールはスピニングリールを選ぶようにしましょう。
ベイトリールというタイプもありますが、飛距離が出づらく自重が重いのでエギングには不向きです。
ラインをどれだけ巻くことができるかを示すために『番手』という基準を用います。
エギングでは、『2500番』もしくは『3000番』を選択するようにしましょう。
後述するメインラインを150m~200m巻くことができ、自重もエギングに向いています。
価格について、こちらもメーカーによって幅広いです。
エントリーモデルで安く抑えたい場合は2,000円台後半くらいから、ミドルエンド以上のモデルは20,000円~30,000円、それ以上するモデルもあります。
私が初めて購入したリールは『DAIWA REVROS LT2500S』でした
こちらは¥6,500ほどで購入しました
ご参考までに、こちらも商品リンクを載せておきます。ご興味があれば是非ご覧ください。
⑤メインライン
メインラインはリールに巻く釣り糸のことを指します。
いくつか素材が選べるようになっており、おすすめはPEラインです。
エギングでは0.6号~1.0号あたりの規格が良く選ばれますが、おすすめは0.8号です。
150m~200mほど必要になるので、それくらいの長さ以上の物を用意しましょう。
PEラインの特徴は下記の通りです。
- 細い繊維を4本~8本ほど編み込んで作られており、引っ張りに強い
- 感度が良くアタリがわかりやすい
- 糸癖が付きづらく、ライントラブルが少ない
このような特徴を持つPEラインですが、摩擦には弱いので、例えば海底で根ズレ(岩などの障害物に擦れること)が多いと、ラインが切れてしまうことが多々あります。
そのため、そのようなトラブルを避けるためにメインラインとエギとの間には『ショックリーダー』と呼ばれる役割のラインを別に用意します。
PEラインも様々なメーカから販売されていますが、価格は1,000円~2000円程度が多いです。
メーカー、長さ、編み数、ラインの色によって値段が変化するので、場合によっては2,000円を超える場合もあります。
⑥ショックリーダー/リーダーライン
『ショックリーダー』はメインラインとエギをつなぐためのラインです。
リーダーに使用されるラインは『フロロカーボン』や『ナイロン』が一般的で、おすすめは『フロロカーボン』です。
『フロロカーボン』は根ズレなどに強いという性質を持っているため、海中でのライントラブルを極力回避してくれます。
ラインを組む際に使用する長さは1.0m~1.5mほどなので、30m程度の商品を1つ用意しておきましょう。
号数は2号~3号くらいがおすすめで、価格はだいたい500円程度~1,500円程度で手に入ります。
ラインについて詳細に解説した記事、メインラインとリーダーの結び方についてまとめた記事がありますので、それぞれ併せてお読みいただけたらと思います。
⑦スナップ
スナップは、リーダーとエギを結ぶ接続用の小さな金具です。
エギングは状況に合わせてエギを交換することが多い釣りです。
リーダーとエギを直接結んで連結していると、エギの交換にものすごく時間がかかってしまいます。
そのため、リーダーの先をエギではなくスナップに結んでおくことで、エギの交換をワンタッチでスムーズに行うことができるようになります。
価格は30個ほどのセットで500円程度と安価で手に入るため、必ず手に入れておきましょう。
サイズはメーカーによって表記が異なりますが、『0号~1号』もしくは『Sサイズ~Mサイズ』くらいがちょうど良いサイズかと思います。
リーダーとの接続(結び方)については下記の記事でご紹介していますので、併せてご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
かなり長丁場になってしまいましたが、エギングに関する基礎知識や、エギングをはじめるために必要な道具について、一通りご紹介してきました。
ここまでの内容をある程度知っておけば、あなたがエギングデビューできる日も近いはずです。
一日でも早く釣り場でシャクれるといいですね!
関連記事もどんどん投稿していきたいと思ってますので、是非またお立ち寄りください!